クリニック選びも慎重に
2021年現在、顕微授精は19年間の歴史しかなく、排卵誘発方法、体外での培養方法などクリニックによって様々である。あるクリニックは低刺激で1回の採卵で質の良い卵を2~3個目標にしていてマイルドな方法で進めるやり方や、高刺激で一回の採卵で10個以上の卵をとるクリニックもある。クリニックによって使う薬や、方法が全然異なることが採卵した卵の数で理解が出来る。低刺激のデメリット★1回の採卵で出産までもっていける確率は非常に低い。1~3個前後の採卵個数の為その中で受精する卵、できる胚盤胞数もかなり減少する。何度も採卵する必要がある為、高刺激よりも費用が高くなる可能性が高い。→クリニックの方針によっては、医師の考え方にバラつきがある。沢山採卵しても、古い卵だったりして使えない卵の場合もあると言うクリニックもある。患者はどこのクリニックへ行ったら良いか悩むはずだ。低刺激のほうが、体に負担が少ないので働きながら不妊治療してる人向きかも知れない。低刺激のメリット★体に負担が少ない。低刺激だと薬が飲み薬だけの場合が多いので、自身でホルモン注射を打つ必要がない。自身で注射を打つのに抵抗がある人には低刺激が良い。
日本の現状は、低刺激の方法を主流とするクリニックが多い。「日本は世界で一番妊娠率に結びつかない不妊治療」を行っている国と世界で言われてしまっている程である。
お住まいの保健所へ行くついでに担当者の方へ顕微授精はどこのクリニックでされている方が多いか?と聞くと答えてくれると思うので、聞いてみるのも良いと思う。
採卵の翌日は自ら電話で受精確認をするクリニックが一般的に多い。
受精後、受精卵の細胞分裂が始まり、
細胞分裂を繰り返して発育し、5日目頃に胚盤胞になる。
①受精確認・・採卵の翌日(受精したことを確認した胚を6日間、培養庫で培養する。)
②分割確認・・受精確認の翌日
③胚盤胞確認・・受精確認の6日後(5日目、または6日目頃に「着床」の準備ができた「胚盤胞」に成長する。)この時点で凍結保存する場合が多い。
胚盤胞移植は5日間卵が胚盤胞になるまで培養し子宮に戻す方法。
メリットは2つあり、
①より良い卵を選別できる。
②胚移植する個数を減らすことができる。
胚移植数を減らすことによって、多胎妊娠を防げる。
子宮環境の悪い着床不全の場合に最もよく妊娠する方法。
胚盤胞とは着床寸前の状態。受精後約5日培養した受精卵。 胚盤胞より先の状態には、現代では体外で育てられない。全ての受精卵が胚盤胞に達するわけではなく、条件のよい場合でも受精して胚盤胞になる確率は50%以下。「50%以下」とは、50%を含むそれよりも低い確率を表す。
胚盤胞まで育たない原因
①胚のエネルギー不足②染色体異常③卵子の質と精子の質※8細胞期以降は精子の質も関係する。卵子もタンパク質で出来ている為、糖化の影響を受ける。糖化=老化なので、卵子の質の低下につながる。甘い飲み物やデザート類は食べてはいけない。米、パン、麺、イモ類、果物は控えめにするように。肉は、鶏肉が一番良い。
体質改善は重要。21時にはベットに入るようにする。カフェイン断ちも重要。
身体に酸化した油を入れない、インスリン値が上がらない砂糖、甜菜糖などが良い。添加物を体内にいれない。
上記以外に、胚盤胞まで育たない原因は刺激法が合っていない場合もある。
大事なのはグレードの良い胚盤胞まで育つかどうか
受精はすんなりする方が多いのだが、なかなか胚盤胞まで育たない患者が多い。
採卵に向けて、Lカルニチンを摂取する。ミトコンドリアの機能を高めることで、胚の質が高まる。精子と卵子の質を向上させて、受精卵の細胞分裂をサポートさせる。
ビタミンD、ラクトフェリン、葉酸のサプリもオススメ。
この文面を見る限りでは3回採卵すれば、通常であれば胚盤胞になる様。しかし、ネットの情報だと現実には10回採卵した人もザラにいる様。2021年現在では住んでる地域にもよるが6回の採卵までが助成金の対象になるので、6回の採卵で諦める患者も多いのではないかと思う。2022年から保険適応になるので、7回目の採卵は2021年まで待った方が良いのではないかと個人的には考える。またクリニックがたとえ成功率が高くても、自分に合う合わない、人によって体質は様々で(使う薬や体質的な問題)クリニックの成功率はあまり当てにならない気がする。やはり病院選びはより悩ましい現状。人によっては使っているクリニックのホルモン注射や薬が、あまり合っていなかったりする場合もあるはずだから難しい。
凍結後、ポリープがある場合は切除する手術を行う。子宮ポリープ除去を行ったあと移植という流れになる。子宮ポリープの切除は保険適応。またポリープは不正出血や不妊症の原因になる。胃のポリープと同じで、ループ状の糸での切除、硬性鏡で茎の太いポリープ切除が主流の様だ。また、子宮内膜癌は妊娠したことが無い人、不妊症の人に発生することが多い。子宮内膜ポリープ切除中に偶然極初期の子宮内膜癌が見つかることがある。
投薬・治療法は?
プラノバールとレトロゾールを交互に内服するのが一般的の様です。
レトロゾールは乳癌の治療で用いられる薬だが排卵誘発剤としての効果がある。
内服薬は卵巣を刺激する効果が弱い。
最も多く使われているのが、クロミッドという内服薬であるが、
よりマイルドな刺激なのが「レトロゾール(フェマーラ®)」である。
レトロゾールは排卵誘発作用がマイルド。
レトロゾールは本来発育しなかった小さな卵胞からも成熟した卵子が採卵できる可能性が高まる。
レトロゾールは、排卵誘発剤として未承認である。
未承認という事は、レトロゾールの服用によって健康被害が起きた場合、国の副作用健康被害救済制度の対象にならない可能性があるという事。
プラノバールとは?
プラノバールは中用量ピル。
卵胞ホルモンと黄体ホルモンを補充する薬。この薬を月経の2~3周期にわたって使うことで無排卵状態を作る。
卵巣に負担をかけていたことで、卵胞の状態が安定しないことがあるため、卵巣を休ませてあげる薬。
卵巣を一時的に休ませることで、薬をやめた時に良い状態の卵胞ができる可能性を高められる。
採卵前に、点鼻薬やホルモン注射も間に入ってくる場合もある。
「点鼻薬」ブセレリン
最後に、どこのクリニックの医者もエレビットは絶対に飲んだ方が良いと言う。エレビット以外の葉酸サプリメントは成分が得体が知れないので医師はオススメしていない場合が多い。
こちらの記事は、素人がまとめた記事になるので、正しい情報は医師に直接確認する事をお願いいたします。